たかが団扇されど団扇 | 三越伊勢丹法人オンラインギフト

たかが団扇されど団扇

「団扇」は、細く平たい竹を扇状に組み、紙や絹を貼って絵柄を施したもので、扇いで風を起こす多くは円形の道具です。丸い形が多かったので団い扇、つまり団扇といわれたとか、虫を打ち払うから「打ちわ」になったなどの説があります。日常の道具ですが、源流を探ってみると大変な歴史があります。団扇は中国から伝えられました。古代の中国や高句麗の影響が強い奈良県高市郡明日香村の高松塚古墳の壁画には、団扇を持った女性像が描かれていますが、この女性たちは団扇のほかに太刀も持っているので、この団扇も扇ぐためではなく墓主の権威づけの一種といわれています。日本では弥生・古墳時代に団扇の形をした木製の出土品が発見されています。壁画や出土品にしても、古代は「扇ぐ」「打ち払う」使い方をしているところから、「厄払い」という呪術の道具として使われたものといわれています。基本形は戦国時代に完成しましたが、圧倒的に流行したのは江戸時代のことです。あらゆる絵柄が団扇に付けられ、形も多種多様で江戸文化の一端を担っていました。中でも人気ナンバーワンだったのは、歌舞伎役者を描いた「山手団扇」でした。明治に入ると、美人画の絵柄が大流行します。団扇の三大産地は、京都、房州、(江戸団扇)、四国の丸亀ですが、とくに丸亀は全国生産の90%を占めています。「京団扇」と「丸亀団扇」は、国の伝統工芸品の指定を受けており、ほかの団扇も多くが県の伝統工芸品の指定を受けています。産地ごとに竹の種類・割り方、柄の付け方、工程の差、図柄の傾向、団扇の形、紙の種類・貼り方、価格差など、細かい作業があり、高級団扇は贈答品としても使用されています。

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