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供えた鏡餅をを下ろしていただく

鏡餅は、正月、年神様(正月に家で祭る、稲作を守る神)へのお供えとして床の間に飾ります。まず「三方」(供え物の台で前と左右に穴が開いている)を用意し、紙を敷いて四方に垂らします。その上に、裏白と譲り葉を四隅に出し、鏡餅二つを重ねて据えます。その上に馬尾藻・串柿・橙・干し鯣などを置き、昆布を長く垂らして飾り立てます。飾りにはそれぞれに、清浄の心・家督を子孫に譲るのを祝う意味・子孫繁栄・五穀豊穣・家族繁栄などの意味があります。昨今の家庭事情では、飾り立てるには場所が狭いため、また手に入りにくい品も多いため、三方に紙を敷いたらすぐに鏡餅を据え、蜜柑をのせる簡略法もあります。鏡開きは、1月11日に年神様に供えておいた鏡餅を下ろし、砕いて雑煮やお汁粉に入れて食べる行事です。主に室町時代の武家で行われていたため、刃物で切ることは切腹を連想させるので避け、手や木槌を使って割って開いたので「鏡開き」といわれるようになりました。江戸時代に幕府や武家が甲冑に備えた具足餅を食べる「具足開き」を11日に定め、商家ではこの日に「倉開き」をして、倉に備えた鏡餅を割って雑煮をつくり、財産の増えるのを祈りました。

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